姿勢を良くするには?
- tremjapan
- 1月24日
- 読了時間: 6分
皆さん、こんにちは😃
神戸垂水のパーソナルトレーニングジムTrem(トレム)トレーナーの張間(ハリマ)です。
本日もTrem(トレム)のブログを読んでくださり、ありがとうございます。
先日、ある本を読んでいたのですが、
そこに
姿勢の歪みは環境や状況へ適応した結果
と書いてありました。
「なるほどなぁ〜、
この言い回しは分かり易いな…」
という感想をもちました。
人の体は、環境や状況に適応するようにできています。
この機能があるから、
トレーニングで負荷をかけ
筋肉がその負荷に適応しようとした結果
筋肉の増大が起こります。
この適応はどちらかといえば、
ポジティブな適応ですよね。
では、今のご自身の姿勢はどうでしょう??
今の姿勢は、
今の生活環境や状況に適応した結果なのです。
体としては、今の生活を過ごしやすくする為に
良かれと思ってその姿勢をとっています。
当店に初回体験でお越しいただいた方に
「普段通りに、何も考えず立ってみてください」
と伝えて立ってもらった時の姿勢は
傍から見ると歪んでいても
ご本人にとっては居心地が良い姿勢なのです。
その姿勢を
「この姿勢が正しい姿勢なんですよ」
と重心や肩の位置を修正した瞬間、
「これが!?ちょっとしんどいです💦」
と正しい姿勢なのに違和感を感じられます。
そして、その場で少しお話をしている間は
その姿勢(正しい姿勢)を保っておられますが、
「では、あちらで少し体を動かしていきましょう」
と伝え、歩き出した途端に元の姿勢に戻ってしまいます。
意識が姿勢から外れてしまうと正しい姿勢は維持できなくなります。
体は環境や状況に適応する。
ならば、姿勢を直したければ生活環境や状況を変えれば良い。
そう聞かれれば、
答えは「はい」です。
そのその為に、皆様Tremに来ていただいているのです。
では、トレーニングだけをしていれば姿勢は良くなるのか?
と聞かれると、
答えは「はい」ではなくなります。
そもそも人の動作というものは、
外部からの刺激に対して行われる方が自然にできます。
姿勢を良くする為に背筋を伸ばす
のではなく、
少し遠くの見えにくい物を見たい
と思った結果、背筋が伸びる。
という感じです。
また別の例えで言うと
速く走りたいと思った時、
腕の振り方や足の接地点を考えながら走るより
後ろからお腹を空かせたライオンに追われた方が速く走れます。
姿勢を良くしよう、腕の振り方をこうしよう、
という動作は、自分で意識するところから起きています。
この時、脳からの指令が動きの起点となっています。
それに比べ、
遠くの物を見たい、ライオンから逃げる
という動作は、
外部からの刺激に対して体が反応しています。
外部のものを感受するところから動作が起きており
意識しなくてもその動作ができている状態です。
これらの動きのことを専門用語で言うと、
前者を“階層型制御”
後者を“分散型制御”
と言います。
階層型制御・・・動きの始まりが脳からの指令(トップダウン)
分散型制御・・・外部から感受したもの(五感からの刺激)に反応することが動きの始まり(ボトムアップ)
同じ“背筋を伸ばす”という動作でも、
脳を起点とし、意識してするのと
五感を起点とし、意識しなくてもその動作ができているのとでは
大きな違いがあります。
何が大きく違うのかというと
働いている脳の部位です。
意識して動作を起こしている時は、大脳皮質という部位が働いています。
そして、無意識で起こしている動作の時は、大脳辺縁系という部位が働いています。
働いている部位を覚える必要はありませんが、
意識レベルの動作と無意識レベルの動作とでは、
活動している脳の領域が違うという事は重要になります。
働く部位が違うということは
意識して行っている動作は、意識しないとできない動作になってしまうからです。
これまでは、
意識していても、その動作を繰り返し行っていれば、そのうちに意識しなくてもできるようになる
と言われてきました。
ですが最近では、そうでないことが分かってきたようです。
意識的な反復運動では、動きをパターン化し、無意識レベルで行うことはできません。
(未経験なものに対しては、意識するところから初めていきます)
では、どうすれば無意識レベルでできるようになるのか??
それは
五感を刺激し、制約をつけた運動を行うことです。
背中が丸まっている人に、
背筋を伸ばしてください、と言うと
その瞬間は背中が真っ直ぐになります。
けれどこれは意識して背筋を伸ばしているので階層型の動きになります。
意識が外れるとそれを維持することはできなくなります。
では、五感を刺激し制約をつけて背中を伸ばすにはどうすれば良いのか??
方法はいくらでもあると思います。
棒を背中に当てて、
「お尻、背中、頭が棒から離れないようにしてください」
とすると、棒に当たっているという触覚が働き、
棒から離れてはいけないという制約の中動作を行うことになります。
また
「その状態を保ったままスクワットしてください」
とし、立位だけでなく動きの多様性も出していくと
より動きのパターン化が促進されます。
他にも、
壁と向かい合わせに立ってもらい
「壁に頭部が当たらないようにスクワットしてください」
とすると、視覚からの圧迫を受けながら、
空間の制約が起こります。
この空間でスクワットをするには、背中を伸ばさないとできません。
このようにそうせざるお得ない状況 (ここでは背中を真っ直ぐにしなければいけない状況)をつくることで
動きのパターン化(無意識化)がされやすくなります。
これは一般の方だけでなくアスリートにも必要なことです。
いや、動きながら戦略を考えたり
相手の動きを見ないといけないので、
アスリートの方が必要かもしれませんね。
トレーニングが注目されてきた近年では、
様々なトレーニング法が出てきています。
自分の目的・レベル・状態に合ったものを選択していくには
ある程度の知識と自分の知る事が必要な時代になってきたように感じます。
トレーニングが一般の方にとって当たり前になる世の中になればいいな
と思っているのですが、その為にも、
トレーニングをして思い通りの成果が出た
という経験をしていただき
トレーニングはやっぱり必要だな!
と思ってもらう役割が我々トレーナーだと思っています。
正しい知識、正しい選眼力を身につけていかなければ…
と感じる今日この頃です。
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