スタミナ強化=根性❌ 科学⭕️
- tremjapan
- 7月16日
- 読了時間: 4分
みなさんこんにちは!
明石のパーソナルトレーニングジムTremの大元です☀️
スポーツを趣味でされているみなさんに質問です。
「もっとスタミナがあれば…」
「最後まで動ける体が欲しい」
そう思ったことはありませんか?
スポーツでも日常生活でも、“持久力=スタミナ”はとても重要な身体能力のひとつです。
そこで今回紹介するのが「ESDトレーニング(Energy System Development Training)」です。
これは、単なる「走り込み」や「長時間の運動」ではなく、エネルギー供給システムに着目した科学的なスタミナ強化法で、Tremのアスリートクラスでも毎回トレーニングの最後に行なっています。
今回はボディメイクに関するテーマではありませんが、ESDトレーニングの概要の説明と、なぜ必要なのか?をできるだけわかりやすくまとめたいと思います。
パフォーマンスアップを目指す学生アスリートや週末アスリートの皆様はぜひご一読ください🙏
ESDとは?
ESDとは Energy System Development(エネルギーシステム開発) の略です。
人間の身体が運動を行うためには「エネルギー」が必要です。そのエネルギーを作り出すのが、体内の3つの主要なエネルギー供給システムです。
① ATP-PCr系(瞬発力系)
⚫︎数秒間の爆発的な力を発揮するエネルギー
例:100m走、ジャンプ、野球の塁間ダッシュなど
トレーニング:パワーマックス、ワットバイク、スレッドダッシュなど
② 解糖系(中強度持続系)
⚫︎30秒〜2分ほどの高強度な運動に対応
例:400m走、HIITトレーニング、格闘技
トレーニング:400m走、300yd走、バトルロープなど
③ 有酸素系(長時間持続系)
⚫︎長時間の低〜中強度運動に使われる
例:マラソン、サッカー(試合中動き続ける)
トレーニング:12分間走、Concept2など
ESDのトレーニングでは、これらの3つのエネルギーシステムを目的によって使いわけ、競技や個人の目指す目標によって鍛えていきます。
エネルギーシステムを最適化できるようになると、試合の最後までバテずに動き続けられる身体になっていきます。
なぜESDトレーニングが必要?
これまでのスタミナ強化のトレーニングは、ただただ「長距離を走る」「一定の動作をひたすら繰り返す」というような単純なものばかりでした。いわゆる根性論的なトレーニングです。
しかしこのようなトレーニングの場合は、それぞれのエネルギー供給システムの特性を考慮していないため、いざスポーツの場面になると効果が出にくいということが科学的に証明されています。
サッカーを例にあげると⚽️
①ボールを奪いにいく→ATP-PCr系(瞬発力)
②ドリブルでボールを運ぶ→解糖系(中強度持続)
③プレーが終わりポジションに戻る→有酸素系(低強度持続)
上の①〜③を試合が終わるまで繰り返しています。
このように複数のエネルギーシステムを同時に使うことで、試合終盤まで高いパフォーマンスを発揮することができています。
つまり、それぞれのエネルギーシステムを使ってしっかりと「回復」させるサイクルが早くなればなるほど、バテない身体が作られていくわけです☝️
疲れない身体を作る鍵は“システム強化”
ESDトレーニングは、「走り込み」や「根性論」ではなく、身体のエネルギー供給システムを理解し、最適に使うためのトレーニングです。
自分が取り組んでいるスポーツに必要な能力を理解し、必要なエネルギーシステムに合わせた刺激を継続的に鍛えることで、回復力と持久力が高まります。
結果として“動き続けられる身体"が手に入るため、アスリートはもちろん、健康維持や体力向上を目指すすべての人におすすめしたいトレーニングです。
今こそ、「スタミナ強化=根性」から、「スタミナ強化=科学」へと意識を変えてみませんか?
毎月発行しているathlete alliance(Tremに通っている学生アスリートのための情報誌)今月はESDについて、もう少し簡単にまとめています。
これを機に、アスリートクラスに参加する選手のみんなはESDについて理解を深めてください!(保護者の方もぜひ🙏)
そして、きついきついESDトレーニングも、目的を持ってしっかりやり切るようにしてください💪
しんどい場面での少しの頑張りが、試合でバテない強いカラダをつくります🔥🔥🔥



