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紡錘筋・羽状筋とは?筋肉の形の違いと役割

更新日:1 日前

神戸垂水のパーソナルトレーニングジムTrem(トレム)鍼灸師・トレーナーの金澤です。


今回は、身体を動かす「骨格筋(こっかくきん)」にフォーカスして、形の違いや特徴について解説していきます。


一括りに「筋肉」と言っても、筋肉にも種類があります。



筋肉の種類 / 3つの分類


1/骨格筋(こっかくきん)



自分の意思で動かせる筋肉です。運動や姿勢の維持に関わります。

例:上腕二頭筋、大腿四頭筋など。


2/心筋(しんきん)


文字通り心臓を動かしている筋肉です。

自律的に動き、自分の意思で動かすこともできず、止めることもできません。


3/平滑筋(へいかつきん)


内臓や血管の壁にある筋肉です。平滑筋も無意識に動いています。




骨格筋の形の違い / 筋肉にも“形状タイプ”がある


骨格筋は、すべて同じ見た目、形状をしているわけではありません。


筋線維(きんせんい)の走行方向や筋の付き方によって、いくつかの「形状タイプ」に分類されます。


筋繊維
筋繊維

形によって力の出し方や動き方が異なるため、トレーニングやリハビリでも重要な視点になります。




① 紡錘筋(ぼうすいきん)|スピードと柔軟性の筋肉



 紡錘筋
 紡錘筋

特徴:中央がふくらんでいて、両端が細くなるような形をしています。筋線維が骨に対して平行に並んでいるのが特徴。

代表例:・上腕二頭筋(力こぶ)・腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)

機能的な特徴:・比較的長い筋線維を持ち、関節を大きく動かすのが得意速い動き柔軟性に強い反面、大きな力は出しにくい



② 羽状筋(うじょうきん)|パワー型の筋肉



羽状筋
羽状筋

特徴:羽のように筋線維が斜めに腱(けん)に向かって並んでいる形です。筋線維の密度が高く、多くの線維を一つの腱に収束させることで大きな力を発揮します。

代表例:・大腿四頭筋(太ももの前側)・ヒラメ筋(ふくらはぎの深部)

機能的な特徴:短く太い筋線維で、パワーを出すのに優れる・可動域は小さめだが、力を発揮しやすい構造



③ 半羽状筋・多羽状筋|より細かく分類


羽状筋の中でも、筋線維の付き方によってさらに分類されます。

  • 半羽状筋(はんうじょうきん):片側から斜めに付く

  • 多羽状筋(たうじょうきん):両側・複数方向から付く

例えば、大腿四頭筋の一部(内側広筋や外側広筋)は多羽状筋に分類されます。筋繊維の方向が複雑で、精密な動きや高出力に向いています。



④ 扇状筋(せんじょうきん)



筋線維が扇のように広がる形で配置されている筋肉です。代表的なのは大胸筋側頭筋など。

可動域と出力のバランスが良い・複数の方向に力を出すことができ、多関節の動きに対応しやすい




筋肉の形から見える「役割の違い」


形が違えば役割も違う。

つまり、「どの筋肉をどう使いたいか」によってアプローチの方法も変わります。


  • スピードや柔軟性を求めるなら → 紡錘筋をしなやかに使う

  • パワーを求めるなら → 羽状筋を鍛えて出力アップ

  • 動きの制御や安定性を高めたいなら → 多羽状筋を意識したトレーニング


こうした理解があると、筋トレやリハビリもより効果的に行えます。




まとめ


筋肉には、見た目や形、線維の配置によってさまざまな種類があります。

「紡錘筋=しなやかでスピード型」「羽状筋=パワー型」など、

それぞれの特徴を知ることで、トレーニングの意味もより深く理解できるようになります。

トレーニングの目的などによっても、優先させる筋肉が変わる場合もあるので、筋肉を理解してみるのも面白かと思います!



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