小学生に筋トレは必要?
- Daisuke Inoue

- 6月6日
- 読了時間: 5分
更新日:6月14日
神戸垂水のパーソナルトレーニングジムTrem(トレム)鍼灸師・トレーナーの金澤です。
Tremでは、平日の夜にジュニアアスリート向けに合同トレーニング(アスリート操練所)を開催しているのですが、そこで親御さんに度々質問されることについて書いていきます。
【小学生に筋トレは必要なのか?】
↑
これは永遠のテーマだと思います。
「筋トレをすると身長がとまる」
「ジュニア期には筋肉は必要ない」
「体幹をつけたいけど、どんなトレーニングが必要かが分からない」
「スポーツをする以上筋トレは必要だ」
「大谷翔平も筋トレはしている」
など
SNSやネットを見てみても様々な意見があるのがまた、親御さん世代を混乱させてしまっているのが現実かと😅
結論から言うと、「必要」だと考えています。
ただし、皆さんがイメージするような重りをガンガンあげていき、筋肉を追い込むまでの必要はないかと思います。
【そもそも筋トレはしても身につかない!?】
運動やスポーツには下記のような様々な能力が合わり、カラダを動かすことで成立します。
しかし、能力ごとに能力が成長しやすい時期(敏感期)と言うものが存在します。
能力名 | 説明 | 男子の敏感期 | 女子の敏感期 |
コーディネーション能力 | 動作の正確性・スムーズさを司る。運動習得の土台。 | 小1〜小4(6〜10歳) | 小1〜小4(6〜10歳) |
バランス能力(平衡性) | 姿勢や動作の安定性。静止中・動作中ともに重要。 | 幼児〜小4(4〜10歳) | 幼児〜小4(4〜10歳) |
リズム能力 | 動作とタイミングを合わせる力。ダンス・球技等で重要。 | 小1〜小4(6〜10歳) | 小1〜小4(6〜10歳) |
反応能力(リアクション) | 合図や刺激に素早く反応する力。スポーツ全般に必要。 | 小1〜小6(6〜12歳) | 小1〜小6(6〜12歳) |
変換能力(切り替え力) | 動きの素早い切り替え。止まる→走るなどの瞬時対応力。 | 小3〜中1(8〜12歳) | 小2〜小6(7〜11歳) |
空間認知能力 | 距離感・高さ・方向などの把握能力。球技・器械体操などで重要。 | 幼児〜小4(4〜10歳) | 幼児〜小3(4〜9歳) |
スピード(敏捷性) | 素早く動く力。ダッシュや方向転換で使用。 | 小4〜中2(10〜14歳) | 小3〜中1(9〜13歳) |
パワー(瞬発力) | 筋力とスピードの掛け算。ジャンプ・投げ・打つなどで重要。 | 中1〜高3(13〜18歳) | 中2〜高3(14〜18歳) |
持久力 | 長時間運動を続ける力。心肺機能の発達と関連。 | 小5〜中3(10〜15歳) | 小4〜中2(9〜14歳) |
スタミナ(耐乳酸性) | 激しい運動を続ける力。試合でのパフォーマンス持続に影響。 | 中1〜高3(13〜18歳) | 中2〜高3(14〜18歳) |
柔軟性 | 関節の動かせる範囲。けが予防にも関わる。 | 幼児〜小4(4〜10歳) | 幼児〜小4(4〜10歳) |
筋力 | 筋肉の出力。発達はホルモンの影響が大きい。 | 中1〜高3(13〜18歳) | 中2〜高3(14〜18歳) |
話を戻し、筋力にフォーカスすると、
「筋力」が大きく伸びるのは成長段階の中でも比較的後半、つまり中学生以降が多い傾向にあります。
なので、そもそも小学生のタイミングで筋力トレーニングをしても身に付きづらいのが事実です。
逆に表の中でも「〇〇能力」というものは皆さんがよくいう
『運動神経』
と呼ばれるものです。
これらの複数の能力は特に小学生時期に伸びやすいものになります。
小学生の時期に伸ばしておかないと、大人になってからでは伸びづらいのも、
よく聞くゴールデンエイジ期と呼ばれる正体は、これらが影響しています。
【ジュニア期の筋トレとは?】
冒頭で、「筋トレは必要」と記載しましたが、
「小学生の時期の筋トレ≠筋力の伸ばす」
これがとても重要です。
Tremでも実際に、小学生や中学生のアスリートのトレーニング内でも筋トレを行うのですが、
内容としては、「うんてい」「腕立て伏せ」「登り棒」などを行いますが、
これはあくまで、筋力を伸ばす目的ではなく、
「負荷がかかった状態で正しく動く」ことで「自分のカラダを正確にコントロールする」ことを目的にしています。
もちろん筋力が全くいらない訳ではないので、ジュニアの成長の段階などをみてトレーニングをプログラムする必要があります。
【成長速度には差がある】
成長には個人差が大きく、最大で3年程度の開きがあるとも言われています。
たとえば、中学1年生の中にはカラダの発達が高校1年生相当の子もいれば、まだ小学4年生程度の発育段階にある子もいるのが実際です。
このような違いを理解せず、画一的なトレーニングをさせると、ケガや成長障害のリスクにもつながります。
※成長が早い子(早熟)・成長が遅い子(晩熟)に関しては詳しく次回のブログで書いていきます!
小学生の筋トレは、「筋肉を大きくする」ことが目的ではなく、自分のカラダを思い通りに動かす力=運動の土台づくりが目的です。
筋力が本格的に伸びやすくなるのは中学生以降です。
それ以前の時期にこそ、コーディネーション能力やバランス、反応力などいわゆる「運動神経」を伸ばすための最も大切な時期があります。
そして、子どもたちの発育スピードには大きな個人差があるため、年齢ではなく「発育段階」に応じたトレーニングの選択が重要です。
Tremでは、お子さん一人ひとりの発育状態や競技特性に合わせたサポートを行っておりますので、興味がある方はぜひご相談ください!
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