冷却 vs 温熱、リカバリーに本当に効果的なのはどっち?
- Daisuke Inoue

- 10月24日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
神戸垂水のパーソナルトレーニングジムTrem(トレム)、鍼灸師・トレーナーの金澤です。
今回はちょっと専門的な話ではあるんですが、日常的な体の感覚に関係する「リカバリー」の話。
トレーニングをしている人だけでなく、仕事で疲れがたまっている人にも関係のあるテーマです。
❄️「冷やす」って本当にいいの?
みなさん、筋肉痛になったときやケガをしたとき、「とりあえず冷やす」ってしたこと、ありませんか?
僕自身も学生時代の部活では、何かあるたびにとにかくアイシング。
氷のうを巻いて、動かさずにじっとして…というのが“当たり前”でした。
でも実はこの「冷やせばいい」という考え方、最近は少しずつ変わってきています。
冷やすことで一時的に炎症を抑え、痛みを和らげることはできます。
ただし、それが“すべての疲労”や“すべての痛み”に有効なわけではないのです。
冷却が活躍するのは、「炎症が強いとき」や「ケガ直後」。
たとえば足首をひねった、筋肉が強く張っている、関節が腫れてる
こういった“急性期”には、冷やすことで余計な炎症の広がりを防ぐことができます。
けれど、ただの筋肉痛や全身の疲労感に対して冷却を続けると、逆に血流が滞り、回復が遅れてしまうこともあります。
♨️ 温めると、体が“ほぐれる”
温熱は「慢性的な疲労」や「リラックスしたいとき」にとても効果的です。
温めることで皮膚や筋肉の血管が拡張し、血流が増えることで酸素と栄養素が筋肉へ届きやすくなり、老廃物の排出も促されます。
また、筋温の上昇によって筋スピンドル※1の活動が抑えられ、筋肉の張りがやわらぐことが分かっています。
さらに副交感神経が優位になることで呼吸が深くなり、身体が自然と「休むモード」に切り替わります。
これは単なるリラックスではなく、科学的にも回復をサポートする反応です。
夜の入浴や蒸しタオルなど、日常のちょっとした温熱刺激でも十分に効果があり、翌日のコンディションを整えるための強力なリカバリー手段になります。
※1:筋肉の伸びを感知するセンサー
🧊 どっちがいいかじゃなく、“いつ使うか”
冷やすか温めるか。これ、実は「どちらが正しい」という話ではありません。
・炎症や腫れがある → 冷却
・慢性的な疲れ、筋肉の張り → 温熱
こうして「状況に合わせて使い分ける」ことが、本当の意味でのリカバリーです。
むしろ、なんでもかんでも冷やす癖がある人は、回復が遅れているケースも少なくありません。
最近では「冷やさない方が筋肥大が進みやすい」という研究もあり、ボディメイクの観点からも冷却の乱用には注意が必要です。
交代浴という選択肢
ちなみに、僕がよくおすすめしているのが「交代浴」。
冷たい水と温かいお湯を交互に浴びる方法です。血管を収縮・拡張させることでポンプのように血流を促し、疲労物質を外へ流してくれます。
アスリートのリカバリーでもよく取り入れられるこの方法、やってみるとかなりスッキリします。
「疲れてるけど、体をリセットしたい」っていうときにはめちゃくちゃおすすめです。
Tremで大切にしている考え方
トレーニングは「やる」と「休む」のセットです。
リカバリーがうまくいっていないと、次のパフォーマンスが伸びないどころか、ケガにもつながります。
だからこそ Trem では、ただ鍛えるだけでなく、「整える時間」も大切にしています。
冷やす・温めるといった基本的なリカバリーの仕方も、目的とタイミングさえ間違えなければ、大きな効果を発揮します。
【パーソナルトレーニングジムTrem(トレム)神戸垂水店】
〒655-0027 兵庫県神戸市垂水区神田町4-21 アメリカ屋ビル2F
公式Instagram:https://www.instagram.com/trem_performance/
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9:00~22:00
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9:00~22:00
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